Category Archives: 小説
[入間人間]神のゴミ箱
あらすじ】
ある日、ゴミ箱の中身がひとりでに増えた。それが『彼女』との触れあいのはじまり。
ある日。とあるアパートの住人、神 喜助(じん きすけ)のゴミ箱の中身が、ひとりでに増えた。
ここの住人の誰かのゴミが、何故か転送されてきている。糸くず、美しい髪の毛、小説の下書き、そして『恥ずかしいポエム』。
しかし、読んでいるこちらが赤面するそのポエムは、どうやら『遺書』らしい。つまり、ここの住人の誰かが、死のうとしている?
自殺防止に奔走したり、女子中学生の援助交際を諭したり。
神(のゴミ箱)のお告げにより、退屈だった彼の人生は、ささやかに動き始めた。
これは、『どこかとつながっている』ゴミ箱を巡る、すこし不思議な住人たちの物語。